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魔法少女リリカルBASARAStS ~その地に降り立つは戦国の鉄の城~ 第一話「忠勝、ミットチルダにて起動」 「・・・・・!!」 忠勝は目を覚ました。あたりを見回すと今までの騒がしさはなく、静かな場所で。 しかしその風景は違和感がありすぎた。数多の鉄の城が建ち並び、灰色の川が流れている。 そしてその灰色の川の上を異形の船が高速で通り過ぎる。戦国の世を生きてきた忠勝にとっては見るものすべてが異形のもの。頭を抱え、地に膝を付く。自分の武器はちゃんと自分の手に握られている。 「・・・・・」 彼は必死に考えている。この世界からどうやって戦国の世に戻るのか。その前に、戻れるのか。ここの者達はどんな容姿なのだろうか? 少なくとも頭のてっぺんの毛だけを綺麗に剃った愛を与えると見せかけて殺戮行為を仕掛ける南蛮人ではないことを願う。 ゆっくりと立ち上がり、自分にどこか異常がないか立ちながらの瞑想で確かめる。 (ない。) そう確認したかの如く、忠勝の眼が赤く光り、関節から熱を排気。煙が吹き上がる。 __________戦国最強「本多忠勝」、始動。 巨大槍を数回、回転させると背中の紋章から筒が二本飛び出す。俗に言う「ロケットブースター」というものだ。 筒から蒼白い炎が出る。低く構えて数秒、再び眼が赤く光り、空へと飛び立った。 しばらく飛行していると一つの奇妙なものを見た。空を飛ぶ奇妙な船だ。 上には何かが回転している。あれで空を飛んでいるのだろうか?どちらにしろ忠勝にはその原理はわからない。 そして地上では何か騒がしい。 何が起こっているのかは理解するつもりはなかった。だが、遠方から見えた光で忠勝は大体のことを理解した。 しかし、自分の体は勝手にあの船を「守ろうと」飛び出していた。 なんでそういう行動に出たのかは自分でもよくわからない。そして今まで戦国の世に身を流していたときの記憶を思い出した。戦の跡、そこには自分の手で命を絶ってしまった兵。 死体から鎧などをひっぺはがす農民達の姿、一人の兵にすがりつくように泣いている子供、そして女。こちらが近づくと石を投げてきた。 「しんじゃえ人殺し!!」 その時は自分は何も思わなかった。しかし主である徳川家康は悲しそうな顔をして、自分に問うた。 「忠勝・・・ワシは・・・間違っていたのか・・・?」 「・・・・」 その問いに答えることはできなかった。 しかしこれだけはわかった。戦で死んだ敵兵のことを想い、主は泣いているのだと。その日から、兵の命を自分の手で絶つたびに、苦しくなった。 もしかしたら自分は「必要以上に人が死ぬのを見たくない。」と感じるようになっていたのかもしれない。 「・・・・・・!!!」 意識を現実に戻す。そう、自分が今やるべきことはすでに決まっていたのだ。 紋章が開き、二枚の巨大な盾を腕に装着。箱と光の間に立ち、両手を交差させて光を真っ向から受けた。 _____忠勝、防御形態 間接が軋むほどの衝撃が走る。しかしこのまま引き下がるほど自分は落ちぶれちゃいない。何しろ戦国最強なのだから。 腕を上へと思い切り振り上げた。光は上空へと飛び、爆発した。 自分は守ろうと思った命を守った。命を絶つことしかできなかった自分のこの手で。 「・・・・え・・?」 私、高町なのはは唖然としていた。シャマルさん達が乗っていたヘリを守ろうとしてヘリの前の立とうとした時、全身を黒い鎧で身を包んだ人(?)が盾で砲撃を防いでいた。 ここには民間人はいないはず。だとしたら、こんなバリアジャケットを持つ管理局員がいただろうか? いや、いない。じゃあ・・・誰が? 「あの・・・あなたは・・・?」 その人は何も答えなかった。こちらを見てホッとしたような雰囲気を出すと背中のブースターを噴出して砲撃が発生した地点へと飛び出していた。 (フェイトちゃん・・・はやてちゃん・・・) 不安でたまらなかった私は二人の親友に念話を行っていた。 (うん、こっちでも確認したけど・・・誰だったんだろう?) (しかしどえらいバリアジャケットやったなぁ・・・。あんなバリアジャケットであれほどの速度・・・人間とは思えへんわ。) 親友のフェイトちゃんとはやてちゃんの答えは同じだった。助けてくれたのに不安がぬぐえない。 (と・・・とりあえず私あの人追ってみるね!) (あ、わ、私もいく!) 無意識のうちに私はあの人を追っていた。 正体が何なのか知りたかったのが半分、お礼が言いたいのが半分。 私はひたすらあの人の後を追う。姿は見えなかったけど、必死で追いかける。途中でフェイトちゃんと合流した。 急がなきゃという思いが、何故か頭の中で駆け巡る。 「・・・・・・」 「い・・いつの間に・・・?」 「あ・・・あらぁ・・・」 一方、三人はお互いに驚いていた。 忠勝のほうはあんな砲撃をしていたのが少女だったということだ。自分の知り合いにも銃を使う女性がいたが、あそこまで大きくはない。 槍を構える動作はしていたものの驚きで攻撃に移るという意思はどこかに吹っ飛んでしまった。 そして忠勝と対峙する二人の少女。一人はディエチ。砲撃を行った張本人だ。そしてその隣に立つはクアットロ。 二人とも砲撃を防がれたと思いきやいきなり目の前に黒い鎧に身を包んだ巨人が降り立ったからだ。 逃げることも忘れ、ただただ唖然として立ち尽くしている。 「・・・・・!!」 いち早く我に帰ったのは忠勝。 巨大な槍を二人の少女めがけ振るう。もちろん先端は回転してないから刺さない限りダメージは打撃だけで済ませられる。 「う・・・わっ!!」 ディエチはなんとか避けるも自らの武器、イノーメスカノンを吹き飛ばされてしまった。 忠勝は次にクアットロへと右斜めの振り下ろし攻撃を行った。クアットロは慌てながらもシルバーカーテンで姿を消す。 そして忠勝が混乱している間にディエチはIS、「ヘヴィバレル」を発動。変換時間は無いに等しいため威力は期待できそうにない。 魔力で生み出された弾丸を盾で防御する。お互いに離れ、また静寂が流れる。また忠勝が槍を振るい始めた時・・・・ 「IS発動!ライドインパルス!!」 突然現れた紫の髪の少女に一撃が防がれた。乱入者の名前はトーレ。ディエチとクアットロの姉のような存在だ。 忠勝の槍とトーレのインパルスブレードがぶつかり合い火花を散らす。しかし力の差は目に見えていた。 (こいつっ・・・できる・・・!!) 次第に押され始めるトーレ。しかしディエチの援護射撃で忠勝は大きく吹き飛ばされた。 「今だっ・・・!!」 インパルスブレードの連続攻撃が忠勝を襲う。 「トライデント・・・・スマッシャァァァァァァァッ!!」 「エクセリオォン・・・・バスタァァァァァァァァッ!!」 「「「!?」」」 トーレの連続攻撃は新たな乱入者により中断された。 一方は亜麻色の髪を両サイドで結び、白いバリアジャケットを纏った女性、高町なのは。 もう一方は長い金髪をなのはと同じように両サイドで結び、黒いバリアジャケットに身を包んだ女性、フェイト・T・ハラオウン。 「・・・チッ、退くぞ!!二人とも!!」 「は・・はい!IS発動!!シルバーカーテン!!」 新たな乱入者の姿を見て不利を悟った少女達は姿を消し、逃げた。 しかし二人の女性は三人を追うことはなかった。 視線はすでに黒き鎧の巨人、本多忠勝へと移されていた。 「あ・・・あの・・大丈夫ですか・・?」 「差し支えなければお名前などを教えてほしいのですが・・・」 「・・・・・」 彼女達の問いに答えることはできなかった。 何しろ彼は「喋れない」のだ。喋れないものに答えろといわれてもいかがなものかなと。 言葉の代わりに機械音が唸る。 忠勝は立ち上がりまた飛行を開始しようとする前に・・・ 「・・・!?」 体が床に沈み、また意識を失っていた。 これはたぶん、エネルギー切れというやつである。 戻る 目次へ 次へ
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「あれ?」 管理局本部のとある場所で、局員がある事に気付く。 「どうした?またネットオークションでいい物でも見つけたか?」 別の局員がその局員に聞く。 仮に気付いた方を「局員A」、質問した方を「局員B」としておこう。 「いや、今回の事件の事で何か参考になるかと思って、過去の事件の記録調べてたんだけど…」 「事件?ああ、海鳴市とかいう所で怪物が出たって言うあれか。で、それがどうかしたのか?」 局員Aが言いにくそうに口を開く。 「P・T事件でジュエルシードっていうロストロギアが回収されたよな?そのジュエルシード…全部回収されてないみたいなんだ」 「…なんだって?」 局員Bが信じられないというような面持ちで局員Aのパソコンに駆け寄った。 「ほら、ジュエルシードは全部で21個だろ? そのうちこっちで回収できたのは12個、決着ついてから奪還したのが8個。 …つまり20個しか回収できてないんだ」 「それって…どういう事だよ?」 分かっているのに局員Bが聞く。そして予想通りの答えが返ってきた。 「その最後の一個は、プレシア・テスタロッサが持っているのかもしれない」 「…だ、だけど見つからないだけかもしれないし、仮にそのプレシアが持っていたとしても、奴は虚数空間に落ちたんだろ? ならあいつが帰ってこない限り悪用されることも無いんじゃないのか?」 局員Bがまるで心配事を打ち消そうとするようにまくし立てる。 「…だといいんだけどな」 「つまり、そのカードデッキさえあれば、アリシアを生き返らせる道が開けるという事?」 『そうだ。だが、今は13個全てがそれぞれの人間に与えられた後だ』 「…ならどうすればいいのよ?」 『簡単なことだ。他のライダーから奪えばいい』 そして神崎は一枚の紙を渡す。一通り目を通してみると、それは名簿のようだ。 『ライダーの名簿だ。それに載っている人間からカードデッキを奪え』 プレシアが長いこと黙りこくっている。『殺人』を犯す覚悟をしているのだろうか。 やがて、神崎の方を向き、覚悟を決めた表情で答えた… 「…ええ。カードデッキを奪い、その戦いに参加させてもらうわ」 『…覚悟は出来たようだな』 「アリシアを生き返らせる…そのためなら、私は人殺しにもなるわ」 そう言ってその部屋を出て行った。ちなみに、その部屋は少し前まで真司が住んでいた部屋である。 …言い忘れたが、ミラーワールドは海鳴市にしか存在しない。 そして、ミラーワールドの存在と化した神崎が姿を現せるのも海鳴市のみ。 つまり、プレシアは虚数空間から海鳴市に飛ばされたのだ。 『プレシア・テスタロッサ…どれほど場をかき回してくれるか…』 第九話『ライダー交代』 そして半日ほどたった現在、プレシアはある男と遭遇していた。 その男の名は高見沢逸郎、仮面ライダー『ベルデ』である。 そして名簿を取り出し、問う。 「あなたは…仮面ライダーベルデ、高見沢逸郎ね?」 「(ライダーの事を知っている?何者だこいつ…) …ええ、そうですが…何のご用でしょう?」 「意外ね、こんなに早く見つかるなんて。 早速だけど、あなたの持っているカードデッキ、頂くわ」 あまりにも唐突である。高見沢も面食らっているようだ。 「…どういうおつもりで?」 「ライダーには叶えたい願いがある。そうでしょう?」 「というと…って、別に気取って話す必要もねえか」 突如、高見沢の雰囲気が変わった。 「おいアマ、神崎士郎に何言われたか知らねえが、てめえ如きにこのデッキはやらねえ。 俺はこいつで力を得る。誰もお呼びもつかねえような超人的な力をな」 「なら、あなたの持っている会社は力ではないのかしら?」 「会社?ハッ、あんなもん屁みてえなもんd(ズゴォッ)…何のつもりだ?」 話が終わる前に、プレシアの攻撃魔法『フォトンバレット』が火を噴いた。 だが、高見沢はすんでの所でそれを避ける。 「話に夢中になっている間に倒して奪おうと思っていたのだけれど…やっぱりそう甘くは無いわね」 確かにこの方法ならほとんど労せずしてデッキを奪えるだろう。だが、やり方がせこい。 それが高見沢の逆鱗に触れたのか、鏡へとデッキを向けて変身した。 「てめえ、生きて帰れると思うな!」 戦いはベルデの方が有利に進んでいた。 バイオワインダーにクリアーベントを組み合わせた戦法が功を奏し、さすがのプレシアも攻撃を当てることが出来ない。 それでも命中の直前に防御魔法を使っているので、何とかダメージは受けていなかった。 (ライダーの力がこれほどだったとは…あれを使っても問題はなさそうね) プレシアが何かを取り出す。それは… 「あ?何だあの青い石…宝石か?」 「一応、警告はしておくわ。今すぐ降参して、デッキを渡しなさい。 今なら…殺さなくて済むわ」 この女は何を言っている。ここまで有利に戦いを進めているのはベルデの方のはずだ。 当然聞き入れず、バイオワインダーで長距離攻撃を仕掛けるベルデ。だが、それが命取りになった。 「そう、残念ね…さよなら」 ズゥン… 轟音が鳴り響く。音とともに煙が巻き上がる。 煙が晴れたとき、そこにいたのはプレシア一人だけだった。 誤解の無いように言っておくが、決してクリアーベントで姿を消しているわけではない。 その証拠に、服のポケットにベルデのデッキがしまわれている。 「待っていて、アリシア…必ずあなたを生き返らせてあげるから…」 そう言うと、プレシアは去っていった。 後に残っていたのは、高見沢逸郎『だったもの』だけである。 仮面ライダーベルデ:高見沢逸郎…死亡 プレシア・テスタロッサ…二代目仮面ライダーベルデとなる 残るライダー・・・13人 その晩、北岡弁護士事務所にて。 「先生、夕飯出来ました」 助手の由良吾郎が北岡に夕食を渡す。ちなみに今日の夕食はスパゲティだ。 それをフォークで巻き取り、口へと運ぶ。 「…うん、吾郎ちゃんの料理最高だよ」 いつもの事ながら、大絶賛である。 と、事務所の電話に着信が入った。 「はい、もしもし。北岡弁護士事務所です…え?何ですって?」 北岡がかなり驚いている。何があったのだろうか。 「はい…はい…では、その話は後日お伺いして、そのときに改めて…ええ、では」 北岡が電話を切る。そして吾郎に内容を話した。 「はー…参るよ。高見沢グループの社長さんが死んで、俺との契約何とかしたいってさ」 「え?あそこの社長さん、死んだんスか?」 「ああ、そうだよ…知り合いみたいな口ぶりだね」 「ええ、まあ…死んだ今になったら無意味でしょうけど、先生への伝言預かってたんスよ」 「伝言?何よ?」 「『いつか倒しに行く。待っていろ、仮面ライダーゾルダ』…そう言ってました」 「へえ…あの人ライダーだったの?」 『そう、仮面ライダーベルデだ』 その声に驚き、北岡・吾郎ともにその方向に振り向く。 そこにはいつの間にか、神崎士郎がいた。 「…いつからいたのかは聞かないよ。で、何か用?」 『高見沢逸郎とお前は知り合いだったようだからな、話しておいたほうがいいだろう』 そう言うと神崎は、プレシア・テスタロッサのことを話し始めた。そして話し終えると、この言葉を残して消えていった。 『勝ち残るつもりなら急いだ方がいい。でないと、次に消えるのはお前になる』 「やれやれ、神崎士郎も人が悪いよ。あんなこと聞かせて発奮でもさせようって言うのかね?」 神崎が去った後、北岡がそう呟いた。 「先生…」 「だーいじょぶだって。まだ時間はあるしさ」 北岡の中にある病、それが彼の命を喰らい尽くすにはまだ時間はある。 それまでに終わらせないと、その病が北岡を消す…神崎はそう言ったのだ。 「大丈夫、俺は死なないよ。俺が死ぬより先に、この戦いに勝ち残るからさ」 北岡はそう言って、残りのスパゲティを完食した。 次回予告 「あ、ごめん。でも大丈夫だよね?」 「これが我々の作った擬似ライダー、オルタナティブです」 「僕は…いや、僕達は英雄になる」 「おま、そんなの有りかよ!?」 仮面ライダーリリカル龍騎 第十話『香川研究室』 戻る 目次へ 次へ
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魁!! 魔法学園リリカル男塾 第一話「大波乱!! 男塾VS機動六課!!!」 「日本男児の生き様は~! 色なし恋なし情けあり~!!」 時は早朝、場所は機動六課のすぐ隣の木製の校舎、響くのは男達が野太い歌声で奏でる自分達の塾を謳う塾歌、それは六課のお隣さんのある学校のいつもの風景だった。 それはただの学校ではない。 あえて言うならば学校とは名ばかりの狂気の戦闘集団、世に男塾と呼ばれる男の中の男を鍛える為の最狂最悪の学校組織である。 男塾ミッドチルダ分校の校庭に集まった男塾塾生一同は日課の塾歌唱和を以って朝を迎えていた。 男塾で鍛えに鍛えぬいた屈強な男達の歌声である、無論だがウルサイことこの上ない。 だが相手は“アノ”男塾である騒音はこれに終わらない事は説明するまでもないだろう。 塾歌を歌い終えた塾生一同の前に着物を着た一人の男が現われた、その男こそが男塾の塾長である江田島平八その人である。 「ワシが男塾塾長、江田島平八でああああぁぁる!!!!!!」 凄まじい怒声、本当に人類が発しているのか疑いたくなるような声量である。 その声の大きさに男塾の窓ガラスが次々に砕け散り、お隣の機動六課隊舎の窓ガラスも割れていく。 ちなみにこの壮絶な騒音公害はなにも今日が初めてという訳ではないのだ。 男塾のミッドチルダ分校が出来てからというもの数ヶ月の間、ほぼ毎日こんな調子で朝を迎えている始末である。 いい加減に我慢の限界を迎えるのが自然の成り行きな訳だろう。 「ああもう! うるせえええええぇっ!!!!!」 ヴィータは叫んだ力の限り、基本的に気の短い彼女にはもはや毎朝恒例のこの騒音地獄にこれ以上耐える事はできない。 「毎朝毎朝、うるさ過ぎだっつうの! もう我慢できねえ、あいつら全員まとめて叩きのめしてくる!!」 グラーファイゼンを肩にかついだヴィータが鼻息を荒くして殴りこみをかけようとする。 そんな彼女にスバルとティアナがしがみ付いて必死に止めようとしていた。 「ダメですってヴィータ副長、あの人達は絶対ヤバイですから!」 「だからデバイスは収めてください!」 「放せ! あたしはもう我慢できねえんだあああ!!!」 しがみ付いてなんとかヴィータを宥めようとするスバルとティアナだが、ヴィータは問答無用で二人を振り払いグラーファイゼンを振りかぶって隣接する男塾に向かう。 そしてそんな彼女の前に立ち塞がる一つの影。 「なんだよ、なんか文句あるのか!?」 立ち塞がったのは緋色の髪をポニーテールに結んだ美女、それはヴィータと同じく夜天の守護騎士である烈火の将シグナムである。 ここでヴィータを止めてくれるかと期待した周囲の六課メンバーだったが、次にシグナムが発した言葉にその期待は容易く覆った。 「実は私もあの連中のやかましさには辟易していたんだ。行くならば私も行って文句の一つでも言わせてもらおう」 シグナムは炎の魔剣レヴァンティンを構えて瞳に爛々と怒りの炎を燃え上がらせながらそう言った。 もはやこの場に怒りに燃える二人の騎士を止められる者はいなくなった。 △ 「「たのも~う!!!」」 男塾の校門前、ヴィータとシグナムの二人はデバイスを手に構えてそう叫んだ。 もはや気分は前線で戦うくらいに興奮して意気揚々と高まっている。 そして凛とした澄んだ美少女と美女の声に反応した男塾の面々が校門に殺到した。 「見ろ~、女じゃあ! 女がおるぞ~!!」 「ホントじゃあ! なんで女がこの男塾(ミッド分校)におるんじゃあ!?」 走り寄りながらそう叫ぶのは男塾一号生、松尾鯛雄と田沢慎一郎の二人である。 そしてその二人の後を追って続けて走ってきたのは極小路秀麻呂という小柄な青年。 「見ろよあのボインちゃんを、ありゃあお隣の機動六課の姉ちゃんだぜ。きっと俺たちがあんまり良い男なんでわざわざ誘いに来たんだ」 「ほ、本当か秀麻呂!?」 「ああ、きっと間違いねえぜ」 「よっしゃあ!! それじゃあさっそくお近づきの印に俺がデートに誘っちゃる~!!」 「待て~い松尾! 抜け駆けは許さんぞ」 「うるせえ、早いもん勝ちじゃあ。お姉さ~ん、俺とステキなデートして一緒にステキな朝を迎えてくれ~い♪」 松尾のその叫びと共に“我先に”という男塾の面々が凄まじい形相で以ってヴィータとシグナム(主にシグナム)の二人に全力で駆け寄る。 それは気の小さい人間ならば軽くショック死してもおかしくないくらいの迫力だった。 なんせ男塾で狂的なシゴキを耐え抜く男塾の屈強な男達が目を血走らせて、鼻の下を伸ばし、野太い声を上げ、口からは飢えた野獣の如く涎を垂れ流して大群で押し寄せてくるのだ。 これではヴィータが手にしたデバイスを振りかぶったとて致し方あるまい。 「うわっ! な、なんだこいつら!? こうなったら‥‥アイゼン、殺られる前に殺るぞ!!」 カートリッジを排夾し魔力をたっぷりと満たした鉄の伯爵の名を冠する鉄槌のアームドデバイス、グラーファイゼンが唸りを上げて振るわれ群がる塾生を薙ぎ払った。 ちゅど~ん! 「ぎゃあああっ!!」 「ぐああああっ!!」 最高クラスのベルカの魔道騎士の一撃に大地が砕けて抉られ、塾生達が吹き飛ばされていく。 悲鳴を上げて吹っ飛ぶ塾生、普通の人間なら魔力ダメージのショックに気を失ってもおかしくない(というかそれが普通)なのだが屈強さが売りの男塾の面々は倒れてなおシグナムに這って近寄って行った。 「女じゃあ~、モノホンの女じゃあ~」 「こんな近くで女を見るのは久しぶりじゃのう‥‥‥お姉さんそこの喫茶店でお茶でもせんかのう~」 「ひいっ!」 濃ゆ~い形相と野太い声そしてやたら汗臭い身体で以って這いずりながらシグナムに近寄る男塾の塾生達、その迫力たるやシグナムを恐怖させるのに十分すぎるものだった。 彼女が思わず悲鳴を上げるのも無理は無いだろう、いかに歴戦のベルカの騎士とて一人の女なのだ。 シグナムは手にしたレヴァンティンの刃を咄嗟に振りかぶる。 瞬間、甲高い金属音を立てて炎の魔剣の刃は長大な日本刀に止められた。 「おい姉ちゃん、俺の後輩に随分とふざけたマネしてくれてるじゃねえか?」 2メートルは軽く超えるだろう長身とそれにも勝らん長大極まる長さの日本刀を軽々と振りかざし、眼光は手にした刀に負けず劣らずの鋭い凄まじい気迫の男。 名を赤石剛次、男塾二号生筆頭を務める男塾最強の剣士である。 赤石の剣にシグナムは即座に一歩引いてレヴァンティンを構え直した。 (この男‥‥できる、それもかなりの使い手だ) 赤石はそのシグナムを軽く見下すような目で眺めながらヴィータに視線を移す。 そして手にしていた豪刀を肩に担いでいた鞘に戻すと口を開いた。 「おい小せえ嬢ちゃん、今からワビ入れるんなら許してやらん事もねえぜ? だがこれ以上俺の後輩をいたぶるってんなら俺が相手だ、手加減はしてやるが少しばかりオシオキさせてもらう事になる」 完全に見下したような態度にヴィータの怒りに一気に火が付いた。ヴィータは手にしたグラーファイゼンを突きつけて吠え掛かる。 「誰が“小さい”だコラッ! だいたいてめえらがキモイから思わずデバイス使っちまったじゃねえか!! そもそも毎日ウルセエんだよ!!!」 「まったく気の短いチビだぜ、そんなに怒鳴ったってお前の背丈が伸びる訳でもねえだろうが」 気にしている背丈の事を言われてヴィータは思わずカチンときた。 「チビ言うな!!!」 唸りを上げるグラーファイゼン、だがそこに天を裂き地を割らんばかりの怒声が鳴り響いた。 「ワシが男塾塾長、江田島平八であああああぁぁる!!!!!」 続く。 目次へ 次へ
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妄想戦士リリカル・ヤマモト 第一話「嗚呼! 魔法少女は今何処!?」 どこにでもある普通の高校にその“最高に普通じゃない男”はいた。 人は彼をこう呼ぶ萌えの申し子、妄想戦士と。 「魔法少女に会いてええええええええ!!!!!!」 ある少年が学校の屋上で空に向かって喉が張り裂けんばかりに叫ぶ。 その様子をメガネを掛けた同級生の少年が呆れた様子で眺めていた、彼にとってはの光景は日常的なものだったので特に狼狽することなど無かったのだ。 「またいつもの発作か? 山本」 「松下ああああ!! てめえは魔法少女に会いたくねえのか!?」 先ほど叫んでいた少年の名は山本一番星。萌えの探求者にして妄想戦士ヤマモトと呼ばれる男。 そして彼に呆れているこのメガネを掛けた少年は山本の下僕…いや違った同級生にしてなんというか微妙な男、山下悟郎である。 「おい! 誰が下僕だ! っていうか微妙って言うな!!」 「おい松下、何言ってんだ? おめえは微妙だろうが! そんな事より魔法少女に会う方が大事だ!!」 「…やっぱ微妙なのか……それより魔法少女なんて現実にはいないだろうが」 「ぎゃ~はっはっはっは~!! 甘いぞ松下、俺がなんの準備も無しに話を切り出すと思っていたのか!?」 その松下の言葉に山本は不敵な笑みを見せながら高らかに笑う、そして眼下の校庭を指差す。 「アレを見ろ!」 「なっ! あれは一体?」 山本の指差した校庭には奇怪な模様、いわゆる魔法陣と呼ばれるものが描かれていた。 「これからあれを使って魔法少女に会う!!」 「はあ!? そんな事できる訳ねえだろ!?」 山本の唐突な電波的発言に松下は思わず突っ込む、だが松下の突っ込みに山本は鉄拳で答えた。 「こんの馬鹿野郎おおおおおお!!!!」 「あべしいいい!!」 山本の鉄拳に松下は吹き飛び屋上のフェンスにぶつかって鼻血を激しく撒き散らす。 その松下に山本が凄まじい怒気を込めた眼光と叱責を飛ばす。 「出来る、出来ないの問題じゃねえ!! やるか、やらねえかの問題なんだよこのメガネ坊やがああああ!!!」 山本はそう叫ぶと松下の頭を掴んで無理矢理に校庭に引きずって行った。 「ではこれより魔法少女と会う為の儀式を行う」 そう言う山本と共に校庭の魔法陣の中心に立つのは先の山本と松下。 そしてメガネを掛け妙な法衣らしき服(背中に“田村ひより”と書かれている byらき☆すた)を着た男と長髪に学ランのポケットにフィギュアを入れた男がいた。 メガネと法衣の男は南雲鏡二。めがねっ娘教団の教祖にしてこの世の全てのめがねっ娘を愛する戦士(変態)である。 学ランのポケットにフィギュアを入れている(服の下にも大量に仕込んでいる)のは男は渡辺流星。フィギュアをこよなく愛し人間に興味の無い(つまり完全に狂っている)孤高のロマンチストである。 「ええ山本殿、私も早くめがね魔法少女に会いたくてしかたがありませんよ」 「俺は早くフィギュア魔法少女に会いてえぜ」 「…もう、どうにでもしてくれ」 さっそく南雲と渡辺の狂った発言が飛び交い松下はこの狂人の宴からはもう逃げられないと諦めていた。 「よ~しお前ら、では儀式を始めるぞ、俺の言う呪文に続けろ。リリカルマジカルメカリルウィッシュ!」 「「「リリカルマジカルメカリルウィッシュ」」」 4人が言葉を放つと共に凄まじい閃光が周囲に満ち、次の瞬間には4人の姿が消えていた。 砂だらけの世界で二つの影が交錯する。一方は鎌のような得物を持った金髪の少女、もう一方は剣を振るう桜色の髪の女性。 少女の名はフェイト・テスタロッサ、女性の名はシグナム。後に闇の書事件と呼ばれる事件の渦中においてぶつかり合う二人の戦士の姿であった、だがそこに場違いな声が響く。 「おい見ろよ、あれが魔法少女か!?」 「マジかよ……本当にいるのか…」 「しかし、めがねっ娘ではありませんぞ山本殿」 「っていうか人間には興味無ええええ!!!」 それは先の魔法陣でこの世界にやってきた山本達であった。 「あれは一体?」 「民間人の人?」 戦闘中そはいえフェイトとシグナムの動きが止まる、突然民間人らしき人間が現われたのだから無理も無い事だった。 そして驚愕する二人の下に学ランの男、山本が悠々と近づいてきた。 「あ、あの…ここは危ないですから民間人の方は早く別の空間に転移を…」 「そこのお嬢ちゃん……君が魔法少女かい?」 「へっ?」 フェイトの言葉を切って山本が口を開く、戦いを邪魔されたシグナムは怒りを感じて山本の肩を掴み割って入った。 「おい貴様! 今私はこの者と戦って…」 だがシグナムがセリフを言い終わる事は無かった。 「じゃかああしゃああボケ!!! 今は女戦士には用は無いんじゃああああ!!!! ヤマモトドリルパアアアアンチ!!!!!!」 「ぐわあああっ!」 山本が高回転するコークスクリューパンチをシグナムに見舞い吹き飛ばす。相手が女でも萌えの追及の邪魔になるなら平気で攻撃する、山本とはそういう男である。 「まったく邪魔しやがって……さあ嬢ちゃん、君が魔法少女なのか? そうなのか!?」 山本はシグナムを殴り飛ばすと目の前のフェイトの型を掴みガクンガクン揺らして問いただす。 もちろんだがフェイトは怯えまくってる、強敵であるシグナムを一撃で倒した見知らぬ男性が目を血走らせて詰め寄ったらそりゃあ9歳の少女には恐いだろう。 「あ、あ、あの。魔法を使う少女というなら…たぶんそうだと思います」 フェイトは怯えながらも涙目でなんとか答える、というか言わなかったら何か危険だと生物的な直感から言わざるをえなかった。 その答えを聞き山本は突然ブルブル震えだす。 「よっしゃああああああああ!!!!! 成功だああああああ!!!」 山本は手を高く突き上げて喜ぶ、そしてフェイトを指差して訳のわからない事を言ってまくし立て始めた。 「だがしかし!! その服装では魔法少女的じゃあねえ!! まずはフリフリの可愛らしいファンシーな服に替えろ!! そしてステッキをもっと魔法少女的なデザインに変更!! さらにそれっぽい呪文を言え!!! そうすれば君は完璧な魔法少女だ!!!!」 山本の叫びに南雲と渡辺も加わる。 「君、是非このめがねを掛けないか!? いや、掛けてくれ頼む!! この通りだ!!!」 懐からめがねを出しながら土下座してフェイトにめがねをかけてくれと頼む南雲。 「おいてめえ! フィギュア魔法少女はいねえのか!? おいどうなんだ!!!!」 完全に正気を逸した、狂った事を言っている渡辺。 その3人の鬼気迫る様子にフェイトは今にも泣き出しそうな顔で怯える。さすがにそれを見かねた松下がそこに割って入った。 「おいお前ら落ち着けよ……恐がってるだろうが」 松下は鼻息を荒くしている3人の前に立ってフェイトを庇う、フェイトは山本達の迫力に怯えて思わず目の前の松下の服の袖を掴んだ。 「あ、あの。ありがとうございます」 涙目、上目づかいで礼を言うフェイトに思わず松下はキュンとなって“裏松下”を発動しそうになった。 その様子に山本がキレて松下に掴みかかった。 「てめえ!! 勝手に魔法少女とフラグ立ててんじゃねえ!! このハタ坊がああ!!」 「何言ってんだお前は……普通に恐がってんだろうが」 その4人に先ほど吹き飛ばされたシグナムが踊りかかってきた。 「隙だらけだぞテスタロッサ!!!」 飛び掛るシグナムにフェイトはすぐさま戦闘態勢に移る。自身のデバイス、バルディッシュを振りかぶってシグナムの剣閃を受け止めた。 しかしその刃の交錯はごり押しの力で押し切ったシグナムに軍配が上がりフェイトは後方に大きく吹き飛ばされる。 「きゃああっ!」 「大丈夫か!?」 松下が吹き飛ばされたフェイトに駆け寄る。 「だ、大丈夫です…」 「………」 フェイトは心配して駆け寄った松下に声を返す、だが松下は固まって何も言わない顔も何故か真っ赤だった。 「どうしたんですか? って、きゃっ!?」 吹き飛ばされたフェイトは腰のスカートと前垂れ部分がめくれて食い込んだ股ぐらが丸見えだったのだ。 フェイトは思わず悲鳴を上げてスカートで慌てて隠し、松下を恨めしそうに涙目で睨んだ。 「み、見ないでください」 その時、松下の後方からシグナムが追撃の斬撃を見舞った。だがその攻撃は巨大な黒い腕に掴まれた。 「何っ!?」 松下の背後に鎖で封印された巨大な門が現われ、その門を破って褐色の肌を持つ筋肉質な松下が現われた。 それこそが萌を感じたときに現われる松下の隠された本性“裏松下”である(別名スタンド)。 「“恥らう美少女”萌えパアアアアアアアンチ!!!!!!」 「ぐわああああ!!!」 裏松下の攻撃を受けてシグナムは地平線の彼方に吹き飛ばされた。 その様子を見ていた山本は再び松下に食って掛かる。 「松下!! てめえ美少女の萌えシーンを独り占めた~良い度胸じゃねえか!!!」 「何だよ…魔法少女を助けたんだから少しは感謝しろよ…」 「うるせえええ!! 羨ましいんだよこんちきしょおおお!!」 その様子をフェイトは見て一人呟く。 「え~っと…あなた達は一体…」 「俺達か? 俺達は妄想戦士だ!!!!!」 この日妄想戦士が魔法少女の世界に下り立った。 続く。 目次へ 次へ
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Gears of War2 地底人から世界を守る、ガチムチなTPS。 チェーンソーで敵を切り裂く爽快感は他の追随を許さない。 現在アジア版しか入手不可な為パッとしないが日本語発売と同時に盛り上がる予定。 詳細 ジャンル:TPS 機種:Xbox360 人数:2~10人 プレイ時間:20分~ 価格: 入手手段: 持ってる人(あと数名居るはず) 現?人哀川 たなた まくらん とにせん 真影
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Round ZERO ~MOONLIT BEETLES ◆7pf62HiyTE ――ふと空を見上げる。そこには変わらぬ満月が彼を照らしていた。 「嫌な月だ――」 金居はそう呟く。 昨日と同じ変わらぬ満月――自分達参加者以外には人も動物も虫もいない異常な空間――それはこの場所が作られた空間である事を意味している。 その場所に放り込まれて一方的に殺し合いをしろと言われて良い気などするわけがないだろう。 C-9、ジェイル・スカリエッティのアジトより北方数百メートルの位置に金居はいた。 放送前、プレシア・テスタロッサからの要請でアジトに集結するであろう対主催集団を崩壊させろと指示を受けていた筈の金居はアジトに向かう事無くその場所で待機していた。 プレシアの指示を無視? 確かに最終的に遵守するつもりはないが、現状で刃向かうメリットなど少ない。では何故か? 実際の所、アジト周辺に到着したのは放送開始前だった。上空から確認した所アジトには2人の参加者が既に到着していたのが見えた。 両名とも自身にとって未知の人物であった為、この2人と接触し攪乱もしくは殺害する事を考えてはいた。 だが、やはり上空から確認した所、ヴァッシュ・ザ・スタンピードと八神はやてがアジトに向かってくるのが見えていた。 そして、実際に地上に降りた後、アジトに近付こうとしたタイミングではやてとヴァッシュが到着。結果として接触のタイミングを逃してしまった。 その後、連中に気付かれない様にアジトから離れたという事だ。幸い再会での盛り上がり、及び放送が流れてきた事で周囲への警戒が多少緩んでいたため自分の存在には気付かれていないだろう。 そして、双方共に確認出来ない場所まで移動し周辺への警戒は怠らず待機していたという事だ。なお、只待っていても意味など無い為砂糖を舐めながらである。 何故、4人の集団に接触しなかったのか? それは金居自身にとって少々分の悪い賭けだったからだ。 金居、ヴァッシュ、はやては共に激闘が繰り広げられたホテルアグスタにいたがその場所から先に離脱したのはヴァッシュとはやてだ。金居はジョーカーこと相川始と戦う為その場に残った。 その後、金居と始は激闘を繰り広げたがそこにエネルとヴィヴィオという金居でも手を焼く強敵が乱入した事で金居は2人をジョーカー、そして始の戦いを見届けるため残ったはやての部下スバル・ナカジマに任せる形でホテルより離脱した。 金居が戦いに加わる前、始は既にスバル、ヴァッシュ、そして柊かがみと戦っていた。その決着については始が紫髪の少女を倒しヴァッシュとスバルを助ける形で終わった。そしてヴァッシュとスバルは始を仲間として迎えていた。 始の正体は最強最悪の存在ジョーカー、ギラファクワガタムシの祖であるギラファアンデッドである金居から見ても人類から見ても敵でしかない。だが、事情を知らないヴァッシュ達が理解出来なくても仕方のない話ではある。 つまり、もしこの場でのこのこ自分が現れた場合、始やスバルを置き去りにした事でヴァッシュやはやてから不要な疑いを掛けられる可能性が高い。少なくても始が封印された事は事実なのでどちらにしても警戒される可能性は高いだろう。 そもそもホテルを経ったタイミングが遅い筈なのに同じタイミングで現れるというのも違和感を覚えさせる要因だ。 幾らプレシアの要請とはいえ、金居にとっては不利な要因が大きい。戦いになったところで負けるつもりは無いが、後にキングとの戦いが控えている以上消耗は最小限に抑えたい。 故に現状は下手に介入せず近くで待機する事が最善と判断したのだ。時が経ち状況が変われば介入するタイミングも見えるだろう。 とはいえ、ただ無駄に待つ事をプレシアは望まないだろうし金居としてもそうするつもりはない。 故に金居は先を読み一手仕掛ける事にした。そう、金居の手元にあるガジェットドローン5機を利用するという事だ。 頭に命令を思い浮かべるだけで実行するそれは金居にとって強力な武器だ。金居は手元の5機にある命令を送り現在位置よりから北方向へ飛ばしたのだ。無論、アジトからは確認出来ないように。 その命令は『各種施設の探索及び破壊』、『施設に向かった参加者の殺害』である。 何故、ガジェットをアジトで繰り広げられるであろう戦闘で使わず遠くの施設に飛ばしたのか? 勿論手元に密かに置いておく事で隙を作るメリットは確かにあった。しかし一方でガジェットを所持しておく事で不要な警戒を招く危険性もある。 故に全てのガジェットを手元から離す事でその疑いを避けるという手法も有効だという事だ。 幸いガジェットへの命令は頭で思い浮かべるだけで済む為、集団でいる所でガジェットに自分以外を襲う様にし向けても自分が命令元だと悟られる可能性はさほど高くはない。 さて、先の命令を送った理由だが、それは対主催集団の次の行動を読んでの事だ。 アジトに集った参加者は次はどうするのか? おおかた首輪解除に向けて工場等他の施設に向かうだろう。 また、アジトで戦闘が起こった場合も他の施設へ待避する事も想像に難くない。 つまり、先手を打つ事で連中の次の手を潰し仕留めるという事だ。対主催の妨害になっているのならば少なくてもプレシアから文句を言われる筋合いは無いだろう。 北を見ると火の手が上がっているのが見える。どうやら工場が炎上しているのだろう。ガジェット達はちゃんと仕事をしているという事だ。 「これで首輪解除の手段が1つ潰れたな」 その最中、金居は今後の事を考える。放送からある程度時間が経過した。このタイミングならば連中の前に姿を現しても疑われる可能性は大分低くなる。 とはいえ絶対とは言い難い、残り人数は自身を含め12人。彼等の情報を今一度纏め直したい所だ。 まず元々の敵とも言うべきコーカサスビートルアンデッドキング、厳密に言えばここで決着を着ける必然性も無いが奴の性格上自身の目的の障害になる可能性が高い故、戦いは避けられない。 そもそも最後の1人になるまで戦う事を偽装するならばキングとも戦うという事は当然の理だろうし金居もキングと戦う事については異存はない。 幸いこの場では時間停止が行えない事は確認済みなので戦いになっても自身が圧倒的に不利という事はないだろう。とはいえ自身と同じカテゴリーKである以上その実力は互角、どういう状況になるにせよ極力自分優位に持っていきたい所だ。 次に仮面ライダーカブトこと天道総司、ライダーに変身出来ないならば戦力的に問題は無いが変身出来るならば厄介な相手だ。 また変身出来ない状況でもその能力は侮りがたい。味方だと入り込んだ所で自身の目的を看破される可能性が高いだろう。 続いてはやて、高町なのは、スバル、ユーノ・スクライア、管理局の4人だ。ユーノに関しては未知の人物だがはやてとなのは辺りに対してはある程度信頼を得てはいるが完全とは言い難い。 いや、以前仕掛けたカードデッキの仕掛を看破されたならばなのはからも警戒されている可能性も高い。どちらにせよ以前のように味方として接する事が出来るとは言い難いだろう。 またスバルに対しても彼女が始を信頼していた事などを踏まえ自分を敵と認識している可能性が高いだろう。ジョーカーが危険な存在であってもその脅威を知らない以上それも仕方がない。 続いてなのはの娘であるヴィヴィオ、ホテルでの戦いでは殺戮マシーン状態だったが、今現在は元の無力な幼女に戻った事を確認済み。故に現状警戒する必要はない。 次にヴァッシュだ。先の戦いを見た所その実力は確か。同時に人格面でも殺し合いを良しとしない事は明白。自分の事をどう思っているかは不明瞭だが警戒しておくにこした事はない。 先のホテルで始達が交戦したかがみに対しては特別脅威ではないだろう。ライダーに変身するベルトは既にスバルが取り上げている。ベルトがなければ只の少女、大きな障害にはなり得ない。 もっともライダーに変身したところで始の変身したカリスに敗れている以上その実力は始以下、どちらにしろ問題はない。 泉こなた、アンジール・ヒューレーに関しては詳細不明、もしかしたらアジトで待っていた人物かもしれないがそうでない可能性もあるため言及は避けよう。 勿論、金居自身アンデッドや仮面ライダーはともかく人間程度に負けるとは思ってはいない。 しかし前にギンガ・ナカジマ及び始と戦った時、武蔵坊弁慶が盾にならなければ自分が敗れていた状況であった事を踏まえるならば人間を侮りすぎる事は愚行と言える。 そもそもエネルやアーカード、先のヴィヴィオと言った自身の戦闘能力を凌駕する連中が数多くいる事は認めたくはないが事実だ。どの相手に対しても油断せずにゆくべきだろう。 とはいえどんな強敵であっても倒す事が可能なのはこれまでの戦いが証明している。故にそれについては絶望していない。だが、それはこちらも同じ事、いかにアンデッドといえども倒される可能性を決して忘れてはならない。 一方で金居自身ある事が引っかかっていた。それは先の放送が定時より10分遅れだった事だ。金居にとってこれは重要な事である。 金居視点から見た場合、10分遅れた理由は放送前に自身との接触があり、自身が無事にプレシアの言葉に従い倉庫の中身を確保しアジトに向かうかどうかを確かめていたからと説明する事は可能だ。 しかし、今回に限っては説明出来てしまっては正直まずい。要するに10分遅れてしまったら、暗に何かあったのではと思案される危険がある。 つまり、遅れたのは『何か仕掛をしていた=金居と接触していた』と悟られる可能性があるという事だ。 わかりきった事だが金居としてはこれは非常に困る話だ。散々人に参加者殺せと言っておきながらその足を引っ張るのは如何なものか。 別にサポートしてくれとは言わないがせめて足を引っ張らないで欲しいと思う。 勿論、これ自体がプレシアが参加者を攪乱させる為だけという話も無いではないが、警戒される以上自分としては良い迷惑である。真意が何であれ自分に不利益な解釈をされかねない事は避けてもらいたかった。 「定時に出来ないのなら前の放送の様に誰かに変わってもらえば良かっただろうが……」 そう毒突く金居であったが、実際3回目の放送の様にオットーにやらせれば何の問題もない話なのは確か。自分との接触で遅れたのならば正直笑えない話である。 だが、プレシアもそこまで愚者だとは思えない。もしかすると自身との接触の段階では問題は無かったがその直後に何かあったという可能性は否定出来ない。 いや、それならそれでひとまずオットー辺りに定時に行わせプレシア自身は事態の鎮圧に向かえば良い。それでもどうにもならなければ10分遅れた事について簡単で良いからフォローを入れればある程度違和感は拭える筈だ。 それをせずに単純に10分遅れただけで何の変哲も無い放送をしたとなると、漠然と放送を聞くだけの何も考えない参加者はともかく知略に秀でた者達は容易にその異常さに気付くだろう。 考えられる事としてはオットーに放送を任せられない事態が発生したという可能性。つまり、主催側の内乱である。 だが、こういう解釈が出来るとなるとその内乱でプレシア自身にも何かが起こり――最悪退場した可能性もある。 そしてプレシアがいかにも健在であるかの様に見せる為、放送はプレシアに扮した者が行うという話だ。金居自身の世界に人間に擬態するワームの存在がある以上そういう可能性があっても不思議ではないだろう。 だが―― 「――何にしても現状すべき事に変わりはない」 結局の所、主催側で何かが起こったとしてもそれは想像の域を出ない。確定的な証拠が出ない以上断定は避けるべきだ。 それに仮に何かが起こっていたとしても自分優位な状況を作り出すため今後も当面は参加者同士を潰し合わせる方針に変わりはない。 そもそも主催側の事情がどうあれキングは何れ倒す敵である事に変わりはないし、参加者の中には障害となるものもいる。故に、 「あんたの望む通りに戦ってやる。もっとも俺なりのやり方ではあるがな――」 プレシアに聞こえる様にそう呟いた―― そんな中、1体のガジェットが金居の所に戻ってきた。前述の金居の指示に従うならば戻ってくる理由は―― 「……ほう」 ガジェットが持ってきたのは3つの道具だ。一見すると全て無用の長物に見える。しかし金居の目を惹くものがそこには確かにあった。 「まさかクラブのKが手に入るとはな」 その内の1つがアンデッドが封印されているラウズカード、それも金居やキング同様カテゴリーKのカードだ。 もっとも、金居が手に入れた所で別段使えるものではない。しかし自身の世界のものである以上捨て置く理由はない。故に金居はそれをデイパックに仕舞う。 「後の2つは……よくわからんな」 残りは宝石の様な球体と何かの首飾りだった。 使い道がわからない為、今の金居にとって有用な道具ではないが他の者にとってはそうとは言えない。 故に下手に利用されるのを避けるため自分の手元に置いておく分には問題はないだろう。そうかさばるものではないというのも理由にある。 そして用事を済ませたガジェットは再び金居の指示に従い北へ向かった。 「しかし、一体何処で手に入れたんだ? まぁどうでもいい話だがな」 金居自身知る由は無いが3つの道具はある場所から回収されたものだ。 それらは聖王のゆりかご玉座の間にあった。ガジェット達は北上しループを越えてゆりかごに辿り着いた。そしてその玉座の間にあった道具の中で使えると判断したものを回収したのだ。 これまでの話を読んだ方の中には玉座の間には他にも道具があったのではと疑問に思う者も数多いだろう。しかし結論を言えば他に使える道具を見つける事は出来なかった。 何故か? そもそも玉座の間には3人の参加者ルーテシア・アルピーノ、キャロ・ル・ルシエ、フェイト・T・ハラオウンが所持していた道具があった。 だが、その後ヴィヴィオがキャロの遺体を完膚無きまでに破壊した際に力任せに攻撃を繰り返した。エネルにも匹敵する力を無尽蔵に加えればどうなるだろうか? その結末など考えるまでもない。その周囲にも破壊が及ぶのは当然の理。結論を言えば、そこに置かれていた道具の殆どは完膚無きまでに破壊された。 破壊を免れたのは惨劇の場から離れていた首飾り型のスバルのデバイスマッハキャリバー、破壊される事の無いラウズカード、本当に幸運にも被害を避ける事の出来た球体かいふくのマテリアぐらいだった。 余談だがフェイトの道具に関してはフェイトが事切れる前フェイトの手から離れていた。そのためフェイトの遺体自体は攻撃から免れたが道具に関しては破壊に巻き込まれている。なお、フェイトの遺体はその後ヴィヴィオによって何処かへ移送されている。 なお、マテリアにしてもマッハキャリバーにしても金居にとって未知のものである以上使用は不可能。当然だがマテリアの説明書きは攻撃に巻き込まれ消失している。 マッハキャリバーについてはマッハキャリバー自身がガジェット及び金居を敵と判断したため一切の応答を断っていた。 ルーテシアに利用されて持ち主のスバルを危険に巻き込んでしまった事もあり、もう二度と敵に利用されるつもりはなかった。利用されるぐらいならば壊された方がずっとマシだと考えている。 幸い金居は自身を知らない為、現状は何の変哲もない首飾りと思われている。それで十分だとマッハキャリバーは思考していた。 「さて、そろそろ動こうか――」 腹ごしらえも済みアジトへ向けて歩を進めようとした矢先、一発の銃声が響いた。無論方向はアジト方面である。 「どうやら俺が手を下すまでもなく争ってくれているようだな」 このタイミングならば内部に入り込み集団を瓦解させる事も襲撃して一網打尽する事も可能ではある。 しかし油断してはいけない、内部分裂の状況だからこそ襲撃を警戒する者もいるだろう。 「どうしたものか――選択肢は数多い――いや、俺が選ぶ道は1つか――」 【2日目 深夜】 【現在地 C-7密林】 【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状況】健康、ゼロ(キング)への警戒 【装備】バベルのハンマー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~ 【道具】支給品一式、トランプ@なの魂、砂糖1kg×5、イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、首輪(アグモン、アーカード)、正宗@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、デザートイーグル(4/7)@オリジナル、L、ザフィーラ、エネルのデイパック(道具①・②・③) 【道具①】支給品一式、首輪探知機(電源が切れたため使用不能)@オリジナル、ガムテープ@オリジナル、ラウズカード(ハートのJ、Q、K、クラブのK)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、レリック(刻印ナンバーⅥ、幻術魔法で花に偽装中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪(シグナム)、首輪の考察に関するメモ 【道具②】支給品一式、ランダム支給品(ザフィーラ:1~3)、マッハキャリバー@魔法少女リリカルなのはStrikerS、かいふくのマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【道具③】支給品一式、顔写真一覧表@オリジナル、ジェネシスの剣@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、クレイモア地雷×3@リリカル・パニック 【思考】 基本:プレシアの殺害。 1.プレシアの要件通りスカリエッティのアジトに向かい、そこに集まった参加者を排除するor仲違いさせる(無理はしない方向で)。 2.基本的に集団内に潜んで参加者を利用or攪乱する。強力な参加者には集団をぶつけて消耗を図る(状況次第では自らも戦う)。 3.利用できるものは利用して、邪魔者は排除する。 【備考】 ※この戦いにおいてアンデットの死亡=封印だと考えています。 ※殺し合いが難航すればプレシアの介入があり、また首輪が解除できてもその後にプレシアとの戦いがあると考えています。 ※参加者が異なる世界・時間から来ている可能性に気付いています。 ※変身から最低50分は再変身できない程度に把握しています。 ※プレシアが思考を制限する能力を持っているかもしれないと考えています。 ※放送の遅れから主催側で内乱、最悪プレシアが退場した可能性を考えています。 【全体の備考】 ※ガジェットドローンⅣ型×5@魔法少女リリカルなのはStrikerSがアジトより北にある各種施設に向かいました。以下の命令を受けています。 ・各種施設の探索及び破壊、確保した道具は金居の所へ持ち帰る。 ・施設に向かった参加者の殺害。 ※工場がガジェットにより破壊されています。 ※ゆりかご玉座の間に残っていた道具の殆どが使用不能になるまで破壊されています。もしかしたら何か使える物が残っているかもしれません。 ――ふと空を見上げる。そこには変わらぬ満月が彼等を照らしていた。 「ふっ、良い月だ」 キングはそう呟く。 「何か言ったか?」 「いや、別に」 アンジール・ヒューレーの問いかけをそう返したキングの心中は高揚していた。 月光はゲームの支配者である自分だけを照らしている。一方的に放り込まれ殺し合えと言われた時は良い気はしなかったが実際はどうだろうか? ゲームは幾つかの不測の事態があったものの概ね自分の思う通りに進んでいる。天も地も、そして全ての者達が自分の玩具であった。 月明かりは自分を祝福してくれると思えば良い気もするだろう。 E-9にある森林に2人はいた。D-2のスーパー跡地にいたはずの2人が何故ここにいるのか? そこで、少し時間を遡りつつ振り返っていこう。 そもそも2人はあの後逃走した天道となのはの追跡をしていた。逃走した方向に関しては戦闘時の立ち位置等からある程度予測出来た。その方向は西方向、故に2人はまず西へと向かった。 市街地の闇に消えた可能性も無いではなかったが敢えてその裏をかき、逆方向の平野へ向かった説もあるとキングは判断していた。 アンジールはそうではないが、キングにとってはここで2人を見失っても別段問題はない。只の戯れの1つ程度にしか思っていなかった。 結論から言えば2人を見つける事は出来なかったがその代わりにD-1に血痕をそれも比較的新しいものを見つけた。 「ふむ……」 「そんなものどうでも良いだろう、何もないなら市街地に戻るぞ」 「いや、そうでもないさ。何故こんな所に血痕が出来る?」 「ここで戦いが起こったからだろう?」 「アンジール、君はわざわざフィールドの端で戦ったりするか?」 「……そういう事か」 普通に考え参加者は人のいる市街地へ向かい当然戦いもそこで起こる。殺すにしろ組むにしろ参加者の足取りは端から中央、もしくは施設に向くのは当然の事だ。 だが、D-1はエリアの端にあり同時に周囲に施設はない。好き好んでここで戦いを起こす理由は皆無だ。しかもこの場所はD-1においても西側、ますますこの場所で戦う必然性に欠けるだろう。 「……試してみるか」 キングは更に西方向に足を進める。アンジールは何を考えているんだと思いつつ着いていくが――突然キングの姿が消えた。 「何?」 アンジールは慌てて追いかけた。そして気が付いたら景色が森に変わっていた。 「なるほど。プレシアの奴も面白い仕掛しやがって」 と、ゼロを演じる事も忘れ素の姿をキングはさらけ出していた。 「どういうことだ?」 「何、大したことじゃない。フィールドの端と端は繋がっているというだけの話だ」 一連の事から端と端は繋がっていてループするという事実に気が付いた。先の血痕の主もループしD-9へとワープしたのだろう。と、 「キング……お前主催者側の人間だったな、知らなかったのか?」 「私とてプレシアから全てを聞かされているわけじゃないさ。逃がさない仕掛をしているとは聞いていたがまさかループとは予想外だったという事さ」 「それでこれからどうする? 俺にとってはループなどどうでも良いんだが……」 「そうだな……状況から考えて2人もループを使って逃げた可能性が高い……」 キングは地図を見ながら 「よし、ホテルへ向かおうか。恐らくそこで参加者を集めているのだろう」 と、南方向へと足を進めていく。アンジールも後方のアジトを気に掛けながらもキングの後を着いていった。 「ところで――先程君は私をキングと呼んでいたが、私は君に名乗っていたかね?」 「……さっきの戦いで天道達がお前をそう呼んでいただろう。それを聞いただけだ」 「そういえばそうだったな。正直この姿の時はゼロとでも呼んで欲しいが……まぁいい」 その後、2人はF-9に辿り着いたがそこは崩壊したホテルと1人の半裸の男の死体しか残っていなかった。真面目な話半裸の男の死体など2人にとっては意味は無く、得る物も無い為早々にこの場から離れようとしたが、 「……あれは?」 キングは地面に何かを見つけその場所に向かった。そして 「これジョーカーのカードじゃん、何でこんな所に?」 とまたしてもゼロを演じるのを忘れカードを拾い上げる。それはハートのAのラウズカードだ。 「キン……ゼロ、そのカードがどうかしたのか?」 「いや、別に君に関係の無い事だ」 「それと同じようなカードなら向こうにもあるぞ」 と、少し離れた場所にも別のラウズカードが落ちているのが見える。 それらの位置から考え起こった事はある程度推測出来た。ホテルでジョーカーこと始は戦い激闘の末に封印された。その後、カードだけが風などで飛ばされて散っていったという事だ。 「アンジール、他にもカードが落ちているだろう。捜すぞ」 「ちょっと待て、こんなカードなどどうでも良いだろうが。何故……」 「おや、君は私に逆らえる立場だったかな? まぁ君が捜したくないというのなら別段構わ……」 「くっ……わかったそのカードを捜せば良いんだな?」 キングにとってラウズカードはある種最高の玩具、故にキングはそれを集めようとしていた。アンジールは渋々それに付き合いカード探索をした。 そして、キングの手元にはハートのA、3~10、9枚のラウズカードが集った。 「ふむ、ジョーカーとハートの2が無いのは些か妙だな……先に拾われたか?」 こうしてカード探しをしている内にE-9まで戻ったという事だ。どうやら風が北方向に吹いていたためカードも北方向に散らばりそれらを拾っていく内に北へ進んだという事だ。 「ゼロ、そういえばさっきからバックの中で何かが騒いでいるが何かあったのか?」 「ん? ああ、こいつか。只の人質だよ、連中を従わせる為のね」 なのはから奪ったフリードリヒはキングを警戒、いやむしろ嫌悪していた。キングのした事を踏まえるならばそれも当然の事である。 故に度々フリードは暴れだそうとしていたがデイパックに押し込まれていたが故に何も出来なかったのだ。 「人質程度で連中がお前に従うとは思えないが?」 「だが少なくとも私に刃向かう事は無いだろう」 「不意を突かれ奪還されるかも知れないだろうがな」 そう口にするアンジールの言葉を聞いてキングも少し考える。 確かに先の戦闘でカブトは自分から2つのデイパックを奪取している。2度も同じ事をされるとは思わないが警戒しておいて損はない。 「そうだな……ならコレは君が持っていたまえ」 と、フリードの入ったデイパックをアンジールに渡した。 「良いのか?」 「構わないさ、他にこれといった物は何もない」 「俺がコイツを殺すとは考えないのか?」 「ソレは参加者じゃない。殺した所で君にメリットは皆無だ。それに私の意に背いて殺したり逃がしたりなど君に出来るのか?」 「……もっともだな」 「もし私に何かがあればその時は……」 キングが追いつめられた時、アンジールがフリードに刃を突き付け連中を抑制しろ……その指示をアンジールは無言で頷いた。 連中もフリードをアンジールに渡しているとは思うまい。優位に立ったと思った所で絶望させる……そう考えキングは仮面の下で笑みを浮かべていた。 真面目な話、渡した理由の中にはデイパックの中で騒ぐフリードが正直疎ましく感じていたからというのもあった。 その最中、キングは地図を確認し次の目的地をスカリエッティのアジトに定めていた。恐らくホテルでの戦いを終えた者達はそこに向かっていると判断した。 「喜べアンジール、ようやく君の望む通り戦えるだろう」 強敵とも言うべきジョーカーもエネルももう退場済み、仮面ライダーであろうとも自分を倒す事は不可能。いざとなればフリードを人質にすればよい。 放送が10分遅れた事もキングにとってはどうでも良い話、主催側で何が起こっていようが自分はやりたい様にやるだけだ。 このゲームの支配者はプレシアではなく自分――そう考えキングは足を進めていた。 「(――全く、何をやっているんだろうな俺は……なぁセフィロス……)」 キングの後方でアンジールは空を見上げていた。 妹達を守る為に戦い続けたが結局何も守れず、生き返らせる為に戦おうとしても結局は主催関係者と語るゼロの手駒と化す状況、 「(これでは道化人形としか言いようがないな……)」 これまでずっと守る為に走り続けたアンジールにとってキングの指示に只従うという状況は結果として落ち着いて考える時間を与えてくれた。 結論から言えばアンジール自身、キングの言葉については疑心を抱いている。そう、キングがプレシアの手先であるという部分について嘘の可能性を疑っているという事だ。 前述の通りキングの名前を知っていた事に関しては斬りかかる直前天道及びなのはの口からキングの名前が出てきた事が耳に入ったからだ。それに対してキングが何と応えていたかまでは聞き取れてはいなかったが。 勿論、それだけでゼロがキングという名前だと判断出来るとは言い難い。しかし、少し時間が経過し考えている内にある事を思い出したのだ。 それはデパートのパソコンに残っていたメールのログ。そこにはキングに警戒しろという情報があった。その時点では特に気にしていなかったがそれを思い出した事を切欠にキングの存在とゼロを結びつける事が出来たのだ。 勿論、これだけならばキングが警戒すべき存在でしかない。だが、どうにもキングの言動を見る限り本当に主催者側の人間として働いている様な感じがしない。 突然口調が変わった事と言い、追跡すると言っておきながらカード集めに走った事といい、どうにも納得がいかない。悪く言えば遊んでいるとしか思えないという事だ。 しまいには主催側の人間といっておきながらループの事を知らなかったのも気になる。 そう、主催者側の人間という話自体が自分との戦いを避け同時に手駒にする為の口からでまかせという可能性に気付いたのだ。主催者側の人間でないならば従う通りは全く無い。 自分について妙に詳しかったのは別のカラクリがあったとすれば説明が付く。 それこそ当初考えた様にセフィロス辺りが自分の情報を売ったという説もあるし、自分がメールで情報を得たのと同様に何処かの施設で情報を得たという説もある。確かメールには施設を調べろという事も書かれていた筈なので情報を得られる可能性はある。 勿論、本当に主催者側の可能性もあるが仮にそうだとしても許せる存在ではない。 そもそもの話、クアットロを殺したのはキングではないのか? 仮に主催者側の人間であったとしても直接の下手人を許せる道理はない。 また、根本的な部分で引っかかる事がある。オットーが放送を行った件についてだ。勿論、これ自体はオットー達も主催者側にいるという事で説明が出来るだろう。 だが、一方でクアットロ達が参加者側にいる事が気になる。オットー達がいるならクアットロ達も主催者側の人間でなければおかしいだろう。 ではクアットロ達も主催者側の人間で参加者を攪乱するために送り込まれていたのか? いや、一度クアットロと接触した限りクアットロは自分を覚えていなかったしそういう役割を与えられていたという素振りも見せなかった。 勿論、記憶を操作した上でそういう役割を与えたという説もあるだろう。だが仮にそうだとするならばなおの事キングを許す事は出来ない。 キングは参加者の情報を与えられている一方、クアットロ達は記憶封鎖されている。何故こうも扱いに差があるのだ? キングや主催側に怒りを覚えずにはいられない。 そして最終的にはクアットロ達を斬り捨てた――オットー達もきっと主催者側に命を握られているのだろう。決して主催者達を許す事は出来ない。 だが現状では主催者の望み通り彼等に従い優勝を目指し妹達を助けるしか選択肢はない。それが真実という保証も無いが嘘だという確証も無い。故に今は従うしかないのだ。 同時にキングに対しても現状は従うしかない。キングに疑心があるとはいえこれまた確たる証拠が無い。もし本当に主催者側の人物だったら彼の機嫌を損ねれば最悪優勝しても願いは叶わない。 自分が状況に流されるだけの道化人形だという事は理解している。それでも願い事を叶えたいという想いだけは誰にも否定させやしない。 「(笑えよ――セフィロス――)」 友が今の自分を見てどう思っているかはわからない。妹達を守るために奴の大切な者――八神はやてを殺しておきながら結局何も守れなかった。 今の自分の姿はさぞかし滑稽に映っているだろう。 自虐はそこで終える。何にせよ目的地はある意味本拠地とも言うべきスカリエッティのアジト。全ての決着を着けるという意味ではある意味相応しい場所だ。 「(キング、今はお前に従ってやる。だが、クアットロを殺したお前を許すつもりはない――何れ落とし前だけは着けさせてもらう―― プレシア達もだ――妹達をこの殺し合いに巻き込んで只で済むと思うな――)」 敵意だけは決して消すことなく、道化へと堕ちてもなお兄としての僅かなプライドを残して戦士は行く―― 「そうだ――俺が選ぶ選択肢は――1つだ――」 「何か言ったか?」 「いや、別に」 【2日目 深夜】 【現在地 E-9】 【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】健康 【装備】ゼロの仮面@コードギアス 反目のスバル、ゼロの衣装(予備)@【ナイトメア・オブ・リリカル】白き魔女と黒き魔法と魔法少女たち、キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具】支給品一式、おにぎり×10、ハンドグレネード×4@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ラウズカード(ハートの1、3~10)、ボーナス支給品(未確認) 【道具①】支給品一式、RPG-7+各種弾頭(照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、トランシーバー×2@オリジナル 【道具②】支給品一式、菓子セット@L change the world after story 【道具③】支給品一式、『SEAL―封印―』『CONTRACT―契約―』@仮面ライダーリリカル龍騎、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸 【道具④】支給品一式、いにしえの秘薬(空)@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER 【思考】 基本:この戦いを全て無茶苦茶にする。 1.アジトに向かう。 2.他の参加者にもゲームを持ちかけてみる。 3.上手く行けば、他の参加者も同じように騙して手駒にするのもいいかも? 4.『魔人ゼロ』を演じてみる(飽きたらやめる)。 5.はやての挑戦に乗ってやる。 【備考】 ※キングの携帯電話には『相川始がカリスに変身する瞬間の動画』『八神はやて(StS)がギルモンを刺殺する瞬間の画像』『高町なのはと天道総司の偽装死体の画像』『C.C.とシェルビー・M・ペンウッドが死ぬ瞬間の画像』が記録されています。 ※全参加者の性格と大まかな戦闘スタイルを把握しています。特に天道総司を念入りに調べています。 ※八神はやて(StS)はゲームの相手プレイヤーだと考えています。 ※PT事件のあらましを知りました(フェイトの出自は伏せられたので知りません)。 ※天道総司と高町なのはのデイバッグを奪いました。 ※十分だけ放送の時間が遅れたことに気付き、疑問を抱いています。 【アンジール・ヒューレー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】 【状態】疲労(小)、深い悲しみと罪悪感、脇腹・右腕・左腕に中程度の切り傷、全身に小程度の切り傷、願いを遂行せんとする強い使命感、キングと主催陣に対する怒り 【装備】リベリオン@Devil never Strikers、チンクの眼帯 【道具】支給品一式、フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:最後の一人になって亡き妹達の願い(妹達の復活)を叶える。 1.キングと共に、参加者を殺す。 2.参加者の殲滅。 3.ヴァッシュのことが、微かに気がかり。(殺すことには、変わりない) 4.キングが主催者側の人間で無かった事が断定出来た場合、キングを殺す。 5.主催者達を許すつもりはない。 【備考】 ※ナンバーズが違う世界から来ているとは思っていません。もし態度に不審な点があればプレシアによる記憶操作だと思っています。 ※『月村すずかの友人』のメールを確認しました。一応内容は読んだ程度です。 ※オットーが放送を読み上げた事から主催者側にナンバーズの命が握られている可能性を考えています。 ※キングが主催側の人間という事について疑いを持っています。 月明かりに照らされながら終末の光へと誘われるかの様に虫の王達は一点へと集う―― それは偶然か? それとも必然か? 何れにせよ運命の決着は近い―― 決めてとなる切札は王の手にあるのか―― あるいは―― Back 罪(状態票) 時系列順で読む Next Pain to Pain(前編) Back 罪(状態票) 投下順で読む Next Pain to Pain(前編) Back Ooze Garden(軟泥の庭) 金居 Next Pain to Pain(前編) Back 闇よりの使者 キング Next Pain to Pain(前編) Back 闇よりの使者 アンジール・ヒューレー Next Pain to Pain(前編)
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ネタバレ?クロスSS (注)このSSは、少しネタバレが入っていますのでご注意ください。 ★★★★★★★ネタバレ注意★★★★★★★★★ ★★★★★★ここよりネタバレあり★★★★★★ 『(祝)アリサ・ガンダムに乗る』 ある会場に集められた【リリカルなのは】の出演者たち。 彼女達の目線の先にあるスクリーンに放送されたガンダム00の新OPが流される。 そして、お立ち台に現れるショートヘアが似合う金髪の女性。 「みなさ~ん、お集まり頂きありがとうございまーす!リリカルなのは出演者として初のガンダムパイロットに成れたアリサ・バニングスです」 そう、リリカルなのはシリーズ初という女性ガンダムパイロットに成れたのだ。 「アリサちゃ~ん。そのガンダムの名前って何なの?」 「なのは、良くぞ聞いてくれたわ!その名は何と…座天使の名前を持つMS、ガンダムスローネ・ドライ! 先ほど流れたOPの最後に顔が映った機体です!」 「ドライって、ドイツ語で3番目って意味だね」 「そうよ、すずか!私のやる役はトリニティと呼ばれる3兄妹の花担当ネーナよ!」 周囲から多くの拍手をもらい照れるアリサ。 「それでは、アリサ・バニングス嬢への祝電が届けられていますのでご紹介させていただきます」 そんなアリサへの祝電が届いていると司会担当の白石が言う。 何故彼がここに居るのかと言うと作者が司会ならこいつだろうと思っただけなので気にしないように。 「では、ご紹介します。1番手!刹那・F・セイエイさんからです」 巨大スクリーンに映し出される中東出身であろう少年が映し出される。 『…俺がガンダムだ』 その一言が終わった後、画面が暗転し多数のダメだしの声が響き渡り画面は途切れる。 「身持ちが堅いな!ガンダム!」 「ヴァイスさん…キャラ間違ってますよ」 どっかのユニオンのMSパイロットのセリフを言う同僚に突っ込みを入れるティアナ。 「えーえーと、それでは次の方です。現在24に出演中のトゥスクルの王であるハクオロさんからの祝電です」 「おじ様から?やったー」 スクリーンに映し出された場所は、人通りの多いビル街であった。 映像に映し出される仮面を付け服装がボロボロな男性が映っている。 その男性にカメラマンがマイクを向けた時、行き成り銃を向けてくる。 『誰だ!俺は今現在特殊任務を受け行動中のジャック・バウアーだ!』 『あ、あの、カミュ役で競演されたアリサさんへの祝電をお願いしたく…』 『何?……カミュがガンダムに乗るだと!?…えー、カミュおめでとう。私の方は相変わらずテロ組織との激戦の真っ最中だよ。 時間が空けば必ず君の出演するガンダムを見させてもらうよ。それじゃあ…何だ?今コメントを…何?奴が逃げただと!クソッ!!』 緊急連絡を受けたジャックオロさんは、終わりの無い戦いへと向かって行き画面がブラックアウトする。 「流石力ちゃん…まってて、今私が」 「シャマル…あかんよ。あっちは実写なんよ」 「大丈夫です。トランスフォーマーも実写化されたんです。ビーストだって」 そんなトークが繰り広げられる中、次の方のビデオが流される。 「次は、平賀才人他多数からです」 画面に映し出されたのは、トリステイン魔法学院の生徒達と才人。 『よールイズ…あ、そっちじゃアリサだったっけ?それは置いて置くとして…ずるいぞぉぉぉ!ガンダムに出演なんてスゲェェェ良いよなぁ』 『まぁまぁ才人さん。ルイズさん…じゃなくてアリサさんの晴れ舞台何ですから祝福してあげましょう(その間に才人さんをGETするチャンス)』 『あら、ゼロのルイズがガンダムに出るんですってねぇ。まぁゼロのルイズとしてはよく頑張った方じゃない?(何の意味なのか知らないけど)』 『…おめでとう(同じく知らない)』 『それじゃ、ルイズ。死ぬんじゃねえぞ!そんじゃあなー』 アリサは、少し顔を赤くしながらも祝電を喜んでいるようだ。 「続きまして、貧乏執事と18歳のメイドさんです」 続いてスクリーンに映し出されたのは、ハヤテとマリアさんだ。 『あ、映ってますね。お嬢様、ガンダム出演おめでとうございます。まさか漫画やゲーム好きのお嬢様がガンダムパイロットとは、世の中捨てたものじゃ無いですね』 『ハヤテ君、それは褒めているとは言い難いですよ』 『あれ?そうですか。えーでは、お嬢様。お体にお気をつけて下さいね。ガンダムと言えば死亡フラグの宝庫ですから』 『ナギ…じゃなかったアリサ。私と同じ歳のあなたに言うセリフでは無いですが、あんな服装はレディとして破廉恥です。即座に普通の服を―』 マリアさんのお言葉が突然途切れ、再び画面が映ると違う人物が映っていた。 『おー映った映った。おーい、神楽~祝電って奴をしに来たぞ』 『って、銀さん。なに電波ジャックやってるんですかっ!そこぉ!悪乗りでOK出すなよ!』 『新八、少しはKYしろよ。神楽が天下のガンダムに出演するんだぞ。俺なんて出たくても出られねぇんだぞ!』 『そんな事言ったって、銀魂はギャグアニメでしょう!リアルロボットアニメに祝電何てご法度でしょう!』 『あのなぁ、新八。オメェはガンダムに出たことあるんだろう?死ぬ時のアドバイスとかしたらどうよ』 『だぁぁぁっ!あんた、知ってて言ってるんでしょう!僕はVガンダムの主人公してました!死ぬ時のアドバイスなんて分かりませんよ!』 『あーだからKYしろって』 『だぁぁぁ!流行語だからってKYなんて言葉使わないで下さいよ、銀さん。分からない子供もいるかも知れないんですよ!』 『はぁ?そんな事言ってると流行に乗り遅れるぞ』 『空気読めって意味ですって教えてあげるのも、主人公ならするもんでしょう!』 『あー分かった分かった。そんじゃ神楽、そっちでパーティとかするなら飯を詰めて持って帰って来いよ。明日も食パンだけだ』 『えーーー!この前仕事終わってお金貰ったでしょう!何で明日も食パンなんですかぁ!?』 『劇場版ガンダムのDVDボックス買っちまったんだからしょうがねぇだろう』 『ぐおぉぉぉ!!!』 その叫び声の後、再びスクリーンは静寂を取り戻した。 「相変わらずKY出来て無いアルね…あ、キャラ間違えちゃった♪てへ」 「以上でアリサさんへの祝電は打ち切らせて頂きます」 「なんでよ!バカ犬!」 「首絞めないで…それにキャラ間違ってる…うっ、ごめんなさい。作者さんが限界を感じたらしいの…で…す」 「まぁそれなら仕方ないか」 ネクタイをつかまれ締められていた白石だったが、開放され息を荒げながら息を吸う。 「くぅ、ここでもこんな役かよ」 「さぁ、さっさと進行させなさいよ。司会者」 「…それでは、最後に【リリカルなのは】シリーズでガンダム00に出演されている方々より一言どうぞ」 ライトアップされるスバルとヴァイス。 「あ、えーと…アリサさんとはドラマCDでしかお会い出来ませんでしたけど、00では宜しくお願いします!あ、殺さないで下さいね(汗)」 「次は俺だな。本編では一度も顔合わせしなかったが、00では強敵として合間見えることを願ってるよ…ガンダム!」 「えー、スバルさんとヴァイスさんによるコメントでしたぁ~それでは、最後にアリサさん、どうぞ!」 白石よりマイクを貰いアリサは、大きい声で宣言した。 「ガンダムパイロットとして、精一杯頑張らせていただきます!カッコよく演技するから、みんなちゃんと見てよね! それじゃあ、本編で会いましょう!☆ヽ(▽⌒*)よろしくぅ♪ 」 fin 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
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魔法少女リリカルなのは・高町なのは 524 名前:水先案名無い人 :2005/11/18(金) 05 29 57 ID vFyEl4uy0 「単体戦闘を行える砲撃魔導師を見たいかーッ!!」 「オーーーーー!!!!」 「ワシもじゃ!ワシもじゃ、みんな!!」 高町なのは入場!! レイジングハートは生きていた!! 更なる部品を積みインテリジェント・デバイスが甦った!!! レイジングハート・エクセリオン!! 高町なのはだァ――――!!! 長距離魔法はすでに私が完成している!! ディバインバスター高町なのはだァ――――!!! 距離をとりしだい撃ち抜いてやる!! ディバインバスター・フルパワー 高町なのはだァッ!!! 誘導弾の操り合いなら私の魔法がものを言う!! 誘導弾魔法 ディバインシューター 高町なのは!!! 真の砲撃を知らしめたい!! ディバインバスター・フルバースト 高町なのはだァ!!! 理系の成績は3年生制覇だが魔法なら全階級ワタシのものだ!! 聖祥大付属の小学生 高町なのはだ!!! 打撃対策は完璧だ!! ラウンドシールド 高町なのは!!!! 全魔法攻撃のベスト・ディフェンスは私のプロテクションにある!! 高町家の末っ子が来たッ 高町なのは!!! タイマンなら絶対に敗けん!! 魔法少女のケンカ見せたる フラッシュインパクト 高町なのはだ!!! ドライブ・イグニッション(カートリッジロード)ならこいつが怖い!! 高町家のピュア・ファイター 高町なのはだ!!! 時空管理局から砲撃魔導師が上陸だ!! アクセルシューター 高町なのは!!! 話し合いをしたいからスターライトブレイカー(収束魔法)を撃ったのだ!! 私の全力全開を見せてやる!!高町なのは!!! 威力強化のおまけに結界破壊とはよく言ったもの!! 魔力の塊が今 結界内でバクハツする!! スターライトブレイカー+ 高町なのは先生だ―――!!! エクセリオンモードこそが次元最強の代名詞だ!! まさかフレーム強化前にきてくれるとはッッ 高町なのは!!! 友達になりたいからここまできたッ 名前を呼んで!!!! 海鳴市のピット(魔法)ファイター 高町なのはだ!!! ワタシは御神流最強ではない魔法少女で最強なのだ!! 御存知砲撃魔導師 高町なのは!!! ロストロギアの本場は今や海鳴市にある!! ワタシを驚かせる奴はいないのか!! 高町なのはだ!!! ズルゥゥゥゥゥいッ説明不要!! ズルくないッ!!! これがわたしの全力全開ッ!!! 高町なのはだ!!! 魔法は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦魔法!! 本家日本から高町なのはの登場だ!!! ジュエルシードはワタシのもの 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり撃つだけ!! アニメ最萌2005統一王者 高町なのは 自分を試しにアースラへきたッ!! 集束魔法Sクラス 高町なのは!!! シューティングモードに更なる磨きをかけ ”バスターモード”高町なのはが帰ってきたァ!!! 今の自分にブチ抜きはないッッ!! プロテクション・パワード高町なのは!!! ベルカ式のカートリッジが今ベールを脱ぐ!! A’sから 高町なのはだ!!! 話し合いに応じない相手なら私はいつでも全殺しだ!! 白い悪魔 高町なのは アクセルモードで登場だ!!! 変身の呪文はどーしたッ 不屈の心 この胸にッ!! 詠唱も省略も思いのまま!! 高町なのはだ!!! 特に理由はないッ 魔法が秘密なのは当たりまえ!! 家族にはないしょだ!!! 喫茶翠屋! 高町なのはがきてくれた―――!!! 海鳴市で磨いた実戦魔法!! 時空管理局のデンジャラス・マジカル 高町なのはだ!!! 実戦だったらこの人を外せない!! 超A級砲撃師 高町なのはだ!!! 超A級魔導師の超A級の砲撃だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ ディバインバスターエクステンション!! 高町なのは!!! 砲撃魔法はこの小学生が完成させた!! 時空管理局の切り札!! 高町なのはだ!!! 若き魔導師が帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ 魔砲少女ッッ 俺達は君を待っていたッッッ高町なのはの登場だ――――――――ッ 加えて負傷事態発生に備え超豪華なリザーバーを4名御用意致しました! バルディッシュ フェイト・テスタロッサ!! S2U クロノ・ハラオウン!! 闇の書!八神はやて! ……ッッ どーやらもう一名は淫獣化が進んでる様ですが、サービスシーンになり次第ッ皆様にご紹介致しますッッ 関連レス コメント 名前
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魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER 第二話「再会」 ポッケ村のとある家の裏。 長くなった金髪を揺らし、激しい音を立て丸太をひたすら殴っている男がいる。 男の名前はジェイ・クロード。大体察しはついてるかもしれないが、なのはを助けた男である。 とは言っても自分は「逃走に巻き込んだだけ」と言い張っている。 「50…51…52…ふぅ。」 一息つけて自分の拳をさする。丸太はそんなにボロボロではない、だが所々へこんでる所があったり血痕がある。 「親分」言われてキッカリ四年このトレーニングを続けている。 「…さぶっ!!」 ちなみにジェイは冬真っ盛りで雪山が近いこのポッケ村で上半身裸でトレーニングをしていた。寒いのは当たり前。 さっさと家の中に入ると真っ先にシャワーを浴びに向かった。 服を脱いでシャワーのお湯を全身に浴びるジェイ。身体が冷えてしまったため急にお湯をかぶると所々に痛みが走るのだが気にしない。 身体、頭を洗って出ると白猫がタオルを持ってきてくれた。コック帽を被りエプロンをかけた獣人「アイルー」なのだが。 タオルを受け取ってアイテムボックスの中からマタタビを取り出して一個、そのアイルーに与える。大喜びでキッチンへと戻っていった。 「ジェイ!ジェイはいるか!」 ドアをど派手に開けてずかずかと入ってくる銀髪の男。 胴は竜の頭を模した形で肩には角。全身には同じような角がいくつかある。人はこの装備を「モノブロスSシリーズ」という。 背中には身の丈ほどもある毒属性を持つ大剣「クロームデスレイザー」を持った男。 「あれ?親分?どうしたんだ急に?」 親分、本名はゼクウ・ローレン。親分というのは歳もそれなりにいってるしそんな雰囲気がするから…らしい。 ちなみに名づけたのはジェイ。 「うむ、新しいクエストを受けたのだが、どうやら大人数ではないとダメらしい。」 「それで俺のところに。何人?」 「三人だ。」 クエスト。それはこの世界に住む狩人達が受ける依頼のことを言う。 「一人足りないなぁ…。心当たりは?」 「『ドク』がいる。」 「『ドク』かぁ、確かにあの人なら最近ハンターになったばっかなのに俺のHRと同じだからなぁ。うん、いいんじゃないか?」 HR、それはハンターランクの略であり、それが高ければ高いほど高難易度のクエストを受けられる。というわけだ。 ちなみに『ドク』、ゼクウ、ジェイともに6。ポッケ村の中では最高位に値するハンターランクである。 「何?どういうクエストさ。」 ジェイが手を出すとゼクウがクエスト内容が書いてある紙を手渡す。 「依頼主機動六課…っは。ギルドってわけね。アイテムボックス必須…待ち合わせ場所は雪山のベースキャンプ。変わったクエストだな。…期限は…数ヶ月!?」 「大丈夫だ、住むところや食事は提供される。」 「そういう問題じゃなくて!うぅ~…。場所はミッドチルダ?どこ?」 「俺にもわからん。」 場所のミッドチルダという文字に首を傾げる二人。 街といったらドンドルマとミナガルデしか思いつかない。唸って考えてるところにもう一人客人が来た。 その客人は鎧の上に白衣を着ているという変な格好をしている男、『ドク』。わけあって本名は言えないらしい。前は科学者をやっていたとか。 最近雪山で倒れているところをここの元ハンターの中年男性が発見、ポッケ村に連れてきたという。 年上の後輩…のはずだが驚くべき適合力でジェイ達と同じHRを持っている。何か裏技でもしたのか、と思うぐらいだ。 「あぁ、ドク。ドクってミッドチルダってとこ…知ってる?」 ジェイの問いに妖しく笑うドク。何か質問をして答えるときはいつもそうだ。 「知ってるも何も、私はそこで科学者をやってたんだ!」 「マジで!?」 「なんと!?」 両手を広げて高らかに笑うドク、子供のように目を輝かせるジェイ、目を見開いて驚く親分。 第三者からの目から見るとちょっと変な光景である。ドクはすぐに笑うのをやめてふぅ、とため息をつく。 「しかし…私はある研究をやってたらな。ミッドチルダから追放されてしまったのだよ。」 「…えぇ~?」 ジェイはさっきの表情から逆転、残念そうな表情をした。 ベットにボスン、と座り込んで頬杖をついて考えているとドクは手をひらひらさせてなんでもないような表情をしている。 「まぁ、兜被っていくさ。」 「…そっか。そういえばそうだった。」 当たり前のことを忘れていてジェイはちょっと自分に腹が立っていた。 ふと、依頼内容とはさほど関係ないコメントの欄に目を通してみる。 サッと目を通すつもりだったがとある一文を見て目を見開き、自分の見間違いではないかと何度も目を擦り、見通す。 しかしそれで文の内容が変わるわけがない。ジェイは静かに笑い、立ち上がる。 「面白い、やってやろうじゃないの。いつ出発だ?」 「明日…だそうだ。」 「どこまで隠し通せるかわからないが、面白そうだな。」 一人行っては行けないような人がいるが、三人は出発することを決めた。 それぞれの家に戻り、身支度をする。ジェイが行くと決意した理由となった一文。それは 『できれば四年前、空を翔る箱舟と純白の少女、真紅の少女を見た者がこの依頼を受けることを願う。』 と書かれていた。ジェイは頭の中で記憶の渦の中から「心当たり」を引っ張り出す。 「…あの子たちか。」 翌日の早朝、雪山のベースキャンプで男三人は依頼主の到着を待っていた。 突然辺りが暗くなる。空を見上げてみると次元艦、アースラが四年前と変わらないその姿のままで降りてきた。 ゼクウは大変驚いていたがジェイは四年前に見たことがあり、ドクはミッドチルダ出身のため大して驚かない。 雪山の草原の箇所(ハンター達はエリア1という)に降りて自分達もそこに向かった。 近くで見ると大きい。そこらの飛竜と比べものにならないほど大きい。 音を立てて扉が開くと出てきたのは純白の少女と真紅の少女。 「依頼を受けてくださってありがとうございます。高町なのはです。」 「…ヴィータです。」 ジェイは「よろしく」という前に一歩前に踏み出して、兜をゆっくりと外していく。 四年前とは違って金髪は長くなってしまったけど、顔なら大丈夫だ。変わっていないはず。 二人の少女は驚愕した後、満面の笑みを浮かべて一歩前に踏み出してジェイの前へ。 「始めまして…でいいのかな。俺はジェイ・クロード。逃走に巻き込んでしまったお節介な男…と言ったほうがいいかな?」 「…ううん、いいよ。ジェイで。」 「変わってない…な。」 後ろはゼクウとドクが顔を見合わせている。ジェイがハッとしたように後ろの二人の紹介をする。 「あ、そうだったそうだった。こちらがゼクウ・ローレンで、こっちがドク…本名は明かせないんだって。ごめんな。」 「わかりました。ちょっとひっかかりますが…え?」 ふとなのはがドクの背中に目を移す。ドクが背負っているのはレイトウ本マグロ。 氷属性の大剣なのだが見かけがその名のとおり、カジキマグロである。大剣というよりかは非常食のマグロだ。 「これがどうかしたかね?」 ちょっと不機嫌そうになのはに尋ねるドク。少し気まずくなりながらもアイテムボックスを引きずり、アースラの中に入った。 …なんか知らないけどドク、なのは達に敵意むき出しだったなぁ。嫌なら来なきゃよかったのに。 番外その2「ジェイが言う『親分』と『ドク』」 親分編 名前:ゼクウ・ローレンっていうんだ。ゼクウが出す雰囲気をそのままあだ名にして「親分」。どうかな? 歳:三十代前半じゃない? 防具:あの人は実力俺よりかなり上なんだけどなぁ。モノブロスSとかゴツイやつを選ぶんだよあの人。 武器:大剣が多いかな。てか大剣を使ったところしか見たことないよ。 声:あの声は絶対どこかで「我に断てぬものなしっ!」とか叫んでるって絶対。というか実際叫んでるよ? その他特徴:うん、俺の師匠みたいな人だな。そもそもハンターになったきっかけがあの人との出会いだったし。 なんか知らないけどよく「我に断てぬものなし」って言うんだよあの人。心当たりある?…ないよなぁ? ちょっと古風な人だけど面倒見がいいんだ。そのおかげで俺もベテランハンターになれたわけ。 もちろん今でも尊敬しているよ。 ドク編 名前:本名明かしてくれないんだよ。でも前いたとこでは科学者やってたらしいから「ドク」って呼ぶことにしたんだ。 歳:多分親分だと同じだと思う。 防具:あの人いろいろ変わるからなぁ…。よくつける防具といったら暁丸・覇だね。 武器:よく毒系を選んでくるよ。それかガンランス。あとなんか知らないけどレイトウ本マグロも使うな…。たまに毒って苦しんでる相手を笑うんだよ。そこが怖い。 声:結構渋いなぁ。口癖?うーん…「素晴らしい!欲しかった…私も欲しかったなァ!!」とか俺が紅玉手に入れたときよく言うねー。 その他特徴:謎だねー。最近ポッケ村に来てハンターになったんだけど…。あとちょっと変わってるかな? だって防具の上に必ず白衣着てくるんだぜ?どう思うよ?どうやらミッドチルダってとこに住んでたらしい。 初めて来たときはそりゃあもう荒れてたんだって。人の命をなんとも思わない発言を度々したし、非協力的だった。 でも次第に丸くなっていったんだよ。…感動するよなぁ、人の温もりとか絆とかさ。 そのミッドチルダってとこに12人の娘さんがいるんだって。…すっげぇ大家族なんだなぁ。 戻る 目次へ 次へ
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魔王少女リリカルなのはPARANOIA 全てをなのはさんに管理された管理局六課を舞台にしたRPG。 全てを完全ななのはさんによって完全に管理された完全な世界で、完全な局員は完全に幸福に暮らしている。 但し、なのはさんは狂っている。 完全なこの世界では局員は常に幸福であり、逆説的に幸福でない局員は完全ではない。完全なるなのはさんは完全ではないものを排除し六課を完全に保つ。即ち、なのはさんが完全でないと判断したものはその場で消される。 完全なるなのはさんは常に正しい。なのはさんの答えに疑問を挟むものは秩序を乱すものとして処刑される。 局員にはInfraRed(名無し)からUltraVioret(大切なお友達)までのクリアランスが設定されている。それぞれに権限があり、越権行為は反逆の証拠として処分対象である。例えば、なのはさんが体重計に乗った時の情報はUV権限がなければ知ることができない。 あなたは反逆分子を処分する「ナンバーズ」である。ここでいう反逆分子とはなのはさんを侮辱し秩序を乱そうとするもの、そして秘密組織(なのはさんによって認められていない存在は反逆である)、ミュータント(遺伝子的な男は処分対象)を言う。 ところであなたは(誰にも秘密だが)実はミュータントで、なおかつ秘密組織の一員である。 あなたは誰にも正体を知られずに任務を遂行しなければならない。もし知られた場合は Zap!Zap!Zap! 次のクローンはきっとうまくやってくれることでしょう。 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ